★★★★ 報・連・相が出来ない。損をするのは誰か?

報告、連絡、相談をキチンとしなさいと言われる事があるが、組織を維持するためには、適切な情報網が必要である事はほぼ誰でも理解出来る事です。

 

 

ところが、情報網が複雑な会社であると、それが難しくなったりお互いのストレスになる。

 

 

例えば、お局様や精神論的パワハラ上司等、気難しいタイプへの報告は、表向きのルールとは別の暗黙的なルールがあり、逆鱗に触れることを恐れるあまりに、言葉の選択や報告のタイミングを考えてるのにストレスがかかる。

 

 

そうした裏の事情も、適切な報・連・相を妨げになっている要因の一つではないか?と思っていました。

 

 

しかし、そういう複雑な裏ルールのないような組織でも報・連・相が上手く出来ないタイプの人もいるようです。

 

 

これは、『報連相出来るのが常識』という既成概念が却って報・連・相を難しくしている可能性がある。

 

 

良い報告はしなくても大して咎められませんが、悪い報告をしないで、上司なり会社が損をする事になると大問題だと大騒ぎになる。

 

 

報連相の方法がわからないだけなら、教育で改善出来ますが、報連相が出来ない原因の多く、は報連相をすることに大きなストレスがかかる事である。

 

 

①恥をかくこと(恥をかかせること)

②未来に不安を感じること

 

 

①人は自分の未熟さ知られることを恥として、それがストレスになります。

3〜4歳位でも、おもらしを隠したりする。5〜6歳にもなれば、言い訳も出来るようになる。

つまり報連相をすることにより恥をかき、大きなストレスを受ける可能性があること。

 

 

報連相することにより、人間関係に悪影響を及ぼすのではないかという恐怖等がストレスになります。

 

 

そうした、ストレスが報連相の妨げになっていると思われます。

 

 

それでも、恥を忍んでも、その後の悪影響も覚悟の上で報連相をしなければならないという方もいるでしょうし、それを実践してきた人の方が多いかもしれません。

 

 

しかし、そのように報連相を実践出来るという人で、自分の友人が拾った一万円をネコババした事を通報する人の割合はどれくらいだろうか?

 

 

あるいは、もっと軽いルール違反の場合はどうでしょう。さすがに、重犯罪となると通報するという人の割合は多くなるでしょうが、どのように通報するべきか悩むでしょう。

 

 

このように、報連相が出来ないといわれる人は、色々余分に考えてしまったり、大きなストレスを抱えてることが考えられます。

 

 

報連相をしやすい組織全体の対策も必要だし、個人も、ある程度の我慢や妥協もしなければならない部分もありそうです。

 

 

政治的な組織や利益追求をしてはいけない組織、株式会社、個人事業主。それらを構成する人はそれぞれの価値観や、置かれている状況が

違いますから、一概に「報連相はこうあるべきだ」とは言えません。

 

 

組織側か個人のどちらが改善すべきだという議論よりも、お互いの歩み寄りが必要な課題であると思われます。