★★★★★生きた知恵は汗の中から生まれる 松下幸之助

「行動が先、即行動」と聴いてもイマイチしっくり来なかったが、「生きた知恵は汗の中から生まれる」という松下幸之助の名言は、こう解釈すると合点がいきます。

 

 

わかりやすい例は、どのようなスポーツでもルールやコツを知っただけでは上手くいきませんね。例えばAという練習方法では上達が遅いが、Bという練習方法なら上達が早いとします。

 

 

Aという練習を繰り返してみてから、この練習方法では上達しないから別のBという練習方法に変えようという「生きたアイデア」が出てくる。

 

 

しかし、始める前から「AにするかBにするか」悩んでいるようでは、Bという練習方法が上達が早いと気付く可能性は低い。

 

 

勉強も、汗はかかないかもしれませんが、考えるより、まず一生懸命やってみる。その中で、良い勉強方法が見えてくるともいえます。

 

 

ゲームが得意な人も、最初から予備知識は多少あるかもしれないが、何度もプレイしながらコツを掴み上達をしていくのではないでしょうか?

 

 

重いものを運ぶ仕事も、最初は自分が出来ることから、汗を流し、人力で運び、ここは1人より2人で運んだ方が3倍効率が良いとか、テコを使ってみたり、滑車を作ったり、今日まで人類はたくさんの汗の中から、トラックや重機等を発明してきた。

 

 

最近は、まず汗を流せの名言も、「即行動」などに置き換えられていることが多く、たしかにこれは間違いではないと思います。

 

 

しかし詐欺師が「即入金」させるために、「即行動」を悪用しているのが、しっくりこない要因になっているような気がします。

 

 

「簡単に儲かる」が売り文句になっているインチキ商材では「まず汗を出せ」という名言は使い辛い素晴らしい名言であると思います。