なぜ自分の子を虐待するのか?理解に苦しむ事件

小6長男殺害の父に懲役13年 | mixiニュース

 

たとえ、育児・教育が上手くいかなくて苦しんでいたとしても、こうした死亡事故、殺人事件にまで至ってしまう児童虐待について理解に苦しむ声が多い。こういった虐待はなぜ起こってしまうのだろう。

 

児童虐待とは(厚労省

児童虐待の定義
 児童虐待は以下のように4種類に分類されます。

 

①身体的虐待・・・ 殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など


性的虐待 ・・・子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など


③ネグレクト ・・・家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など


心理的虐待 ・・・言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など

 

児童虐待は①から④と複数重なることが多く、①と④はしつけと称して行われる場合が多い。

親本人は、しつけだと思い込んでいても、④が入口となり、身体的虐待に繋がる。

 

また、②を行えば他人や家族にバレないよう、児童に対し脅しなどで強く口止めをすることになり、①や④等に発展する。このような負の連鎖を生み出してしまうことになる。

 

また③は、親がパチンコを打ったり、プールに行ったり、不倫相手と遊びに行ったりしている間、家や車の中に放置し、死亡事故に発展するケースもある。

 

このように、通常では理解しがたい悲惨な事件も稀にみますが、京都府では虐待をする親に対して、次のように分析しています。

 

お願いします!親を責めないで


1 子どもを虐待している親も同様に傷ついています

子どもの虐待の原因は様々ですが、大半の虐待する親は、ひとりで苦しみ、悩み続けたその結果が子どもへの虐待となって現れている悲しい現状があります。
見かけたことだけで、親を決して責めないでください。

2 子どもを虐待している親は、助けを求めています

子どもを虐待している親や、虐待しているとみられた親は、社会の悪者として近所や地域から見られ、敬遠されてしまうと、一層社会から孤立してしまいます。
そんな方にこそ地域の力や近所のみなさんの助けが必要なのです。

 

 

また、虐待はどの家庭にも起こり得るともいう。記憶に新しい千葉県野田市の女児虐待死亡事件も、複数の種類、しつけと称して虐待が行われていた。

 

私自身の感覚では、いくら悩み苦しみがあっても、自分の子を虐待することは理解出来ない。

親を責めないでとは言っても、最終的に親が虐待をやめる努力をしなければ、発見も解決も難しい。

 

特にしつけと称しているケースでは他人が干渉しにくく、野田市の事件でも専門家が集まる児童相談所でさえ解決出来なかったことを考えたら、近所の人の気付きにしか期待出来ないのは、何とも心許ない。

 

たしかに、親も産まれた時から虐待を企てていることはないだろうが、悩んでるから虐待というのはどうにも理解し難い。

 

たしかに子供は言うことをなかなか聞かないとか、泣いたり親の思う通りに行かないことがある。

しつけと称して厳しいしつけを行うケースでは、『厳しくしつければ、自分の思い通り良い子になるかもしれない』という幻想がある。

 

しかし、これは人が親になる前に思い通りに行かなくて当たり前という親を教育する必要があるだろう。

 

一応、私の地域では任意での参加で、初親が対象で、ミルクの飲ませ方オムツの替え方などの講習会があったが、あまり虐待防止に関しては触れていなかった気がする。

 

しかし、本当にどの家庭でも起こり得ると考えるなら、虐待防止教育も全員義務化が必要ということにはならないだろうか?

 

先に幻想を原因としてしつけ虐待となるケースについては有効な教育となるだろう。

 

 

ネグレクトというタイプについては、子供を愛せないという声が上がる。筆者の妻の会社の同僚で妻が相談にも乗っていたが、自分の親に子供を毎日預けて、不倫相手と毎日のよう遊んでるケースもある。

 

この場合は、代わりにみてくれる親がいるから、事件にはならないが、たまたま見てくれれる親(じぃばぁ)がいるから、仕事と嘘をついて不倫相手と遊びにいくのか?もし頼れるじぃばぁ等がいなければ、諦めて自分で面倒をみるのか?

 

しかし、仮にじぃばぁがいなくて不倫相手とも遊べない場合は、もしかしたらその怒りが子供に向いてきて虐待ということになる恐れもある。

 

何パターンかの実例を挙げましたが、どれも親の劣等感から起こると考えてられる。劣等感というものに心が支配されてしまうと、その矛先は自分の子に向かいやすい。

 

なぜなら、子供は自分の親からは最後まで逃げないからです。子供は親を世界で唯一信じているのです。

だから、劣等感の強い人というのは、常にその矛先になる人を探しています。最後まで逃げられない子供というのが、そういう人にとって絶好のターゲットになってしまうのです。

 

 

繰り返しになりますが、親と子供が最終的に平穏な暮らしをするためには、親は劣等感と戦わなければなりません。

 

これはいくら近所の人が頑張っても出来ないのことです。人の親になる者はそのことを知る必要があります。

 

炎天下で車の中で一時間放置したらどうなる?車内の温度は何度で熱中症になって…などの呼びかけポスターが全く効果がないのは、それでは親の劣等感は解決しないからということでしょう。

 

私は解決のキーワードは(親)の劣等感解消にあり、これに気づいて向き合っていくことが大切であると考えています。

 

 

もし、みなさん自身が虐待してしまったり、虐待を見かけて、その親に働きかけるときは、親の行動を責めるのではなく、劣等感と向き合うように働きかけると良いでしょう。

 

 

 

業界カメラマン(政財界・芸能界)

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