★★★★ 劣等感の話3 劣等感を始めに植え付ける相手は親である。

劣等感と聞くと悪いイメージを持つ人も多いと思われますが、適度な劣等感はむしろ持つべきで、目標達成の向上心に繋がり、成長に欠かせない感情であるといえます。

 

 

しかし、一方で悪いイメージ通り、コントロール出来ないと良くない方向へ向かってしまう、諸刃の剣でもあります。

 

 

以前、記事にもしたが劣等感がなぜ芽生えてくるか考えてみよう。

 

 

諸説ありますが、人間が生まれる前から、劣等感を持っているという説があります。

 

 

つまり、まだ、この世に生まれてこれない劣等感があるから、胎内から出ようと努力をして、生まれてくるというのだ。

 

 

しかし、そうした無自覚の劣等感というものが有ったとしても、それをコントロールすることは出来ない。

 

 

本記事においては、自覚出来る部分の劣等感について焦点を当てますが、一応そのような説があることを知っておくと、劣等感というものを少し広い視点で捉えることが出来るかもしれません。

 

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、劣等感を自覚していませんね。親も生まれてすぐの赤ちゃんに歩くことを求めません。

 

 

劣等感を自覚し始めるのは、やはり言葉を発してきて、言葉の意味がある程度わかるようになってきた時期からですね。

 

 

赤ちゃんの頃はお腹が空いて泣けば、親がミルクを飲ませてくれる。体が汗で気持ち悪くても風呂に入れてくれる。寝る布団も用意してくれる。寒い時は暖かい服を着せてくれる。

 

子供にとって親は絶対的な存在なのです。

 

 

その絶対的な存在だからこそ気をつけなければならないことが、劣等感を持たせ過ぎないことです。

 

 

これは、前の記事でも同じ事を書いていますが、劣等感とは、他者よりも劣っていると感じることです。

 

 

実際に本当に劣っているかどうか関係なく、どう感じているかが問題です。

 

 

幼少期における劣等感を与えるのは否定的な言葉ということになりますが、褒め言葉であっても、そのタイミングや声のトーン、その時の目線など、非言語的な部分で伝わる場合もあります。

 

 

ですから、どの言葉がとは一概に言えませんが、どうしたら良いかわからない場合は、「ダメ」という言葉を極力少なくすると良いでしょう。

 

 

なぜダメという言葉が好ましくないかというと、私達日本人は、ダメという言葉は、相手に対する批判・否定・拒否・軽蔑等に長年使ってきました。ですから、ダメという言葉を発すると同時に、表情や声のトーン仕草なども同じように批判・否定・拒否・軽蔑変わり、それを子供は感じ取るようになるのです。

 

 

子供は親に褒められたいがために、親の顔色をうかがうようになります。その過程で、そういった部分を読み取る能力が出来てくるのです。

 

事例 「手を洗わずにご飯食べちゃダメ」

改善例「手を洗って美味しくご飯をたべよう」

 

何で食べる前に手を洗わなければいけないの?と聞かれたときにその理由を教えてあげればよいのです。

 

 

 

子供は未熟ですが、親も未熟なのです。完璧な親なんていないはずです。いつか子供は親未熟に気がつきます。

 

 

その未熟さに向かい合い、謙虚に学ぶ姿勢を持てば、親のその姿を見て育ちます。ですから、子供に勉強をして欲しければ、親が謙虚に学ぶ姿勢を子供にみせれば良いのです。

 

 

 

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