2020年6月9日ビットコイン投資のコツ 今は買いなのか? 赤石義仁の予想は?

2020年6月9日現在、ビットコイン価格は100万を超えており、1万ドルの攻防状態である。

 

 

投資をする時に「適正価格は?」と気になる人も多いでしょう。株式なら、株式会社が解散した場合の総資産額などから「適正価格」のようなものを求めて、投資対象を決めたりするのは何となくわかります。

 

 

しかしビットコイン等の投資に対しては、この「適正価格」を考えることは困難です。1万ビットコインでピザ2枚なら、1ビットコインは0.2円の価値しかない、もしくは実体の無いものに価値は無いという考え方もあります。

 

 

反対に、将来は現在の百倍の価格になるという考え方もあります。いずれも「市場価格は適正価格ではない」という考え方ですが、もしビットコイン投資で資産を増やそうと考えるなら、こうした極端な適正価格を無視していくことをおすすめします。

 

 

 

将来価格を100%当てるのは不可能です。百倍になる事が分かっていたら無限に買いが入るか、すぐに10倍位跳ね上がれば利益確定の売りが入る。

 

 

これは市場の原理から考えれば当然のことです。したがって、いかに大手の金融機関の予想であっても100%を予想することは不可能で、むしろ「10年後に100倍」なんて記事が出た時が売り時だったと後からわかるケースも非常に多い気がします。

 

 

 

日経平均株価30年間の推移

 

1990年代のバブル崩壊前の株価4万円間近から、リーマンショック辺りの1万円割れ、そして現在は2万円位と、30年間でこれだけの動きがあった。この変動幅が大きいとみるか小さいとみるかは感性の違いによります。

 

 

一般的な長期投資のイメージ

①毎月少しずつ株のポジションを増やす

②安い時に買って数年後に高値で売る

 

 

こうした投資はここ20年の株の値動きをみる限りは、リスクの割にリターンが少ない。この方法だと、余程上手くいってもせいぜい10年間で100万円が200万円に増える程度で、その上税金も払うのだから、割りに合わない。

 

 

仮想通貨市場では、既に基軸通貨となったビットコインが、10年後100倍というのは流石に現実的ではないような気がします。基軸通貨と呼ばれてる時点で、仮想通貨市場はある程度成熟した市場とみるべきでしょう。

 

 

莫大な資金を投資できるならともかく、100万円未満で始めるならば、年利で2倍以上を狙っていきたいところですが、①②の方法では不可能です。

 

 

 

つまり短期トレードで何回転もしなければなりません。また、毎週のように売り買いとしても、上手く行くときと行かない時がありますから、簡単にはいきません。

 

 

 

10年後の100倍を狙えないとしても、一週間後の10〜20%ならまだ狙える市場であると言えますが、狙い目がわからないと勝負になりません。

 

 

 

狙い目とは?

 

 

仮想通貨投資の場合、ビットコイン以外のアルトコインを狙っていく方法もありますが、やはり基軸通貨であるビットコインの値動きは無視出来ません。

 

 

ビットコインのバブルからその後の最安値、そして現在までの回復期までをざっくりみてみましょう。

 

 

2017年高値 約250万

2019年安値 約40万

2020年安値 約50万 現在約105万(6/9)

 

2020年はまだ半年あるのでどのような値動きになるかわかりませんが、今後のいくつかのシナリオを考えてみましょう。

 

 

 Å.現在値105万は上昇トレンドの踊り場で、この後再び上昇が加速し、2017年高値を超えてくる

 

B.現在は直近からみれば高値であるが、もう少し上がったとしても、2017年高値には届かず失速するが、直近二年の安値である40万割れまでは行かない。

 

C.現在値辺りを天井にどんどん下がり40万円を割ってくる。

 

 

 市場が成熟しているとすれば、Bに近い値動きなることが予想される。その場合、本日6/9の105万円は短期的には高値付近であり、買い時ではないと私は予想します。 

 

 

しかし、相場は生ものですから、来週には転じて買い予想になっている可能性もあります。